The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、御機嫌よう。
カルカンで全財産を失い、ダンボールに隠れてはや一週間のニョアである。

そんなニョアであるが…今日はある出来事があった。

それは、今日の朝の事であった。
いつものようにオスティヌスに勢いよく頭を突かれ、目が覚めると傍らに一枚の古い紙が置いてあった。
紙を開いてみると、そこにはなんと…こんなことが書いてあったのだ…

信愛なるニョアよ。
我は閣下である。
鮮やかに、そして軽やかに笛吹き踊る無二の友人、ニョアよ。

我は閣下である。

風の便りよりおぬしの懐具合が厳寒極まりなしという噂が、我にも届いた。

そこで、じゃ!

ダークナイトを極めし(いや、全てを極めているのだが)我が、
そなたに一枚の聖なるヴァニタス画(勿論、類まれなる聖なる水で清められている)を授けよう。

手練なる我輩が、
絶望の刃(貴殿が欲してやまない、漆黒の翼と呼ばれ民から畏怖されているあれじゃよ、ハハハ)
にて描いた巧みの一枚、
かの残虐なヴァイスガスト伯爵も絶賛し、
ベスタリア白金のフレームに飾られたこの巧みの一枚、
これを美術商(美術品に疎い貴殿には縁の無い人種かもしれぬな、ハッハッハ。)
に売れば、そなたらは一夜にして…。

もはや言わずとも分かるであろう。

う、ううーん!
相変わらずのお人よしだと、貴殿が余を敬い、感激の涙を流す姿が目に浮かぶようじゃ。
だがこれは性格でな。フフフ。

その洒落たセイクリッドティアーズ、悪くはないぞ。


白日の 裏より灯す 憂いかな


かしこ


閣下より



閣下…。
どこか懐かしくて、そして、凄く鬱陶しい名前だにゃ…。
ということで、閣下から突然このような絵画が送られて来たのだ。













…し、しゃむしいると書いてあるのが辛うじて読めるが。
かのシャムシールの事では無いことは絵を見れば自明の理である。
全霊を持ってそう思いたいにゃ…。
しかし、折角頂いたものなのでノヴァリスタの画商を訪ねて鑑定してもらおうと思う。
もしかしたら驚くほどの価値で、お金もちになれるかもしれないにゃ!

さて、来週は重大な発表があるかもしれない。
どんな発表かは…お楽しみである!
冒険者諸君は来週、またここを必ず訪ねるように!

では、今日はこの辺でさらばにゃ!

――――――――――――ニョアの手記 17 ――――――――――――

(2008.10.29)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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