The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、ごきげんよう。ニョアである。

黄金週間により、アリア・テ・ラリアと君達の世界を繋ぐ扉が閉じる事を余儀なくされ久し振りの手記となったが
諸君はいーてぃーしーで安く旅をし、うどんを食べに行ったりしたのだろうか?
ニョアはククルーンの大穴からトリスタンの浅瀬へ出て、無事にガルキア大陸に帰ってきた。
現在私はローゼンハイムにいるにゃ。
ローゼンハイムは花と芸術の都と呼ばれ、古くから多くの芸術家を生んでいる。
アリア・テ・ラリアにおける芸術の流派は大きくわけて
ノイグラードの貴族階層が生んだ伝統芸術ノーブルトリノア派
アゼルガットのシャーマニズムからくる舞踏を中心とした芸術ナシミズム
ナセム族とノイグラードの一部の層が融合し築き上げた新自由主義
マシノワ由来のシノワオリエントがあるにゃ。
ローゼンハイムはその美しい土地柄により古くから多くの芸術家が定住し
芸術家達が互いに交流することにより、この地で流派が融合・分化し新しい芸術が生まれてきた。
そんな歴史を持つのでローゼンハイムは建築ひとつ取ってみても、とても変わっているものが多いにゃ。
その中で代表的なのは、街の中心にあるの花と竜と星の塔である。
これは、数百年前に当時の大芸術家サクラロッタが作った様々な素材でできている巨大な塔である。
サクラロッタは古代の伝承に深く興味を持ち、どうやら数々の伝承を塔に具現化したという事みたいである。
花と竜と星の塔には様々な謎のメッセージがちりばめられている事が研究で分かり
この塔の周辺には塔を研究する専門施設もあったりするのだ。

そんな花香る芸術の街ローゼンハイムから皆の便りを紹介しよう。

こんにちはニョアさん
Zektbachさん
ノクス様とマタン様のお名前には、意味があるのでしょうか?
(魔道士シルヴィア・ザクノストより)


ノクスの名前は夜、マタンの名前は朝という意味を持っているにゃ。
その他にもノクスの持つ剣ティルヴィングは絶望の剣と呼ばれ
マタンの持つトリスアギオンは希望の剣と呼ばれる。
マタンは王国の女王、ノクスはノイグラードの下層階級集団のリーダーである。
マタンはノクスに慈愛の感情を持ち、ノクスはマタンに憎悪の感情を持つ。
マタンは人の傷を癒す潜在能力を持ち、ノクスは人を傷付けてしまう潜在能力を持つ。
マタンは右利き、ノクスは左利き…というように二人は互いに対称的な特徴を持つ存在である。
しかし、共通する部分も多い。
姿かたち、正義感が強いところ、動物を愛するところ、甘いお菓子が好きなところ
料理が得意なところ、数学が得意なところ…などである。

僕は最近悩んでいます。
色々な本とかを読んでいると一般的な悪者と言うものが
本当はそんなに悪ではなかったりするような気がするのです。
 
僕が思うに悪と正義は本当は同じもので
だたそれが一般大衆に認められるか認められないかの違いな気がします。
ニョア様は如何思いますか?
(魔道士クレイズより)


君の考えのように、絶対的な善と悪というものの存在を決定付ける事は難しいとニョアも思う。
なぜなら、まずそれらを判別できる人間以外の第三者的な知覚生物が存在しないからである。
善悪の思想は人間が進化し、社会を形成していく上で便宜上に自然にできたものである。
その多くは1人の優れた人間の思想を元に道徳として発展しやがて宗教に変化し
幼子から当たり前のようにそれを教育され、根付いていったものだにゃ。
数少ない集団が多くの大衆を操作する時にも善悪は大きく変化する。
それは支配国が変わる度に善悪理念が逆転する歴史を見てもよく分かると思うにゃ。
悪や禁忌、穢れ等の概念は一握りの人間が理想とする思想の元に
安定した社会を形成する為の基本的な大衆行動プログラムと考える事もできる。
逆に考えれば善と悪の考えが存在しないと人間は社会的な行動が一切とれなくなってしまうにゃ。
であるが故、支えあって生きている現在の君達の社会の中で
”大多数が持つ共通の善悪理念”を超越して行動を取ることは難しいと思うにゃ。

ニョア殿、Zektbach殿ご機嫌いかがですか?
このZektbachはどのような事を考えてつくったのでしょうか。
考えを聞かせてもらいたい。
では、待っております   ずっと・・・・
(魔道士yuiより)


この事については以前『ぽっぷんみゅーじっくまがじん』のニョアの手記出張版
にてZektbachが回答をしているが、ここでニョアなりに噛み砕いて説明すると

普段当たり前と感じている事に果たして自分自身の考えは入っているのかにゃ?
それが確信できないのなら、さぁ頭をまっさらにして自分なりの答えを出してみるにゃ!
Zektbach叙事詩はあくまでそういう考えを持つためのきっかけにすぎないにゃ。

という事である。

では、今回はこの辺でさらばにゃ!

――――――――――――ニョアの手記 41 ――――――――――――

(2009.05.13)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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