The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、ごきげんよう。ニョアである。

テトロアゲヘナとの戦いはなんともあっさりと終わった――。

この獰猛狡猾な魚竜の攻撃により次々と倒れゆく海賊の者達…
遂にベルナデット危うしとなった時、
仕方なくマクイルショチトルに手をかけ華麗に突撃した私であったが、目の前の光景に唖然とした。
炎に包まれた鳥が突然現れ、魚竜を一撃のもとに沈めたのだ。

あれは…焼き鳥にゃ…すっかり忘れていたにゃ!!

焼き鳥は、もとい、オスティヌスは魚竜を沈めた後に颯爽と来た道を戻っていった。
そして、しばらくした後にいつもの生意気な鳩が私の頭に乗り思いきり口ばしで突いてきた。
一応正体が露呈しないように彼女なりに空気を読んでわざわざ鳩に戻って帰ってきたのであろう。

さて、ベルナデットは突然の魚竜襲撃やら炎の鳥登場やらでかなり混乱してる模様であったが
私はここで迂闊にもその混乱にさらに拍車をかける事をしてしまったのであった。

『おかしら、大丈夫かにゃ?』

マズイにゃ!ついつい言ってしまったにゃ…。
しかし、今のベルナデットに正常な思考出来ていなかった。

『とうとう猫まで喋りはじめた…ええ!もう何も驚きませんよ私は!これは全てあの老人が見せる幻術だわ幻術!』

今のベルナデットなら、君達の便りを目前で読み上げても驚かれないので早速読むことにするにゃ!

最近暑くてこのまえ「すいか」という果物を食べました。
僕の国では暑い季節になるとよく食べるのです。
アリア・テ・ラリアにも季節で美味しい果物とかありますか?
アイスは個人的に「みんとちょこ」味が強い呪いを放つくらいに美味しいと思います!
(猫のぽっぽより)


アリア・テ・ラリアでこの季節に一番有名な果物と言えばパナンであろう。
これは文字通りパナン森林に数多く林立するパナン樹が夏になると実らせる果実である。
安価でありふれているが、甘くサクっとした食感は飽きがこないにゃ。
どこでも見られるパナンなのだが、ごくごく稀にパナリアという結晶がとれることがある。
非常に美しく不思議な力を持つ結晶であり、運よく発見できれば非常に高値で売れるので
これでひと儲けしたパナン長者と呼ばれる者もいるほどだ。
実はこの結晶は尾針が非常に長いアガサホーネットの女王蜂がパナンの種に分泌物を注入する事によって互いの成分が反応してできるのだが、この事は全く知られていない。
アガサホーネットの女王蜂は7年に一回、膨大に存在するパナンの実から1つを選んで蜜液を注入する行為を行う。森林の広さ、パナン樹の多さ、注入行為の時間から考えて遭遇する確率はほぼゼロだにゃ。
しかしニョアはパナン森林を散歩している時に偶然にも発見してしまったのにゃ。
アガサホーネットの女王蜂自体、見たものはほぼ皆無であると思う。
しかし、女王蜂が何故そういう行為をするのかは私でも分からないにゃ。絶賛研究中にゃ。


ノイグラードの高等国家資格は「王立図書館の司書」の他に何がありますか?
(冒険者B.H.C.より)


王立の建築物を設計する王宮建築士
リーデンブルグの各学術学校の教師
ノヴァリスタ城内の王宮料理人
王国が各街に配備している民間人の同士のトラブルを解決するジャッジといわれる民審官
などなど他にも色々あるにゃ。
高等国家資格は厳しい試験以前に家柄や身分に非常に左右されるので限られた人間しかなれない。
そのような事から裏世界では身分権を売る・条件付きで譲渡する者まで現れているそうにゃ。

私は今まで幾度となく伝書鳩を飛ばしているのですが、一度も採用されたことがありません。
私の熱い思いはちゃんと伝わっているのでしょうか・・!
(忍者いんあより)


君だけでなく、全ての便りにこめられた君達の熱い思いは
全部伝わっているから安心したまえ!

では、今回はこの辺でさらばにゃ!

――――――――――――ニョアの手記 52 ――――――――――――

(2009.08.06)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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