The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、ごきげんよう。ニョアである。

Zektbachにまんまと騙されて振り出しに戻り、途方にくれていた私達であったが結末は意外であった。

『…人に見つかりたくなければ、その人を後からずっと追っていればよいのじゃ…』

そう声が聞こえ、私達が後ろを向くとなんとそこにはZektbachが立っていたのだ。
私はまたしても悔しい思いをした。
前だけを見、追うばかりを考え、逆転の発想が全くできなかったのだ。
『ニョアよ、お前はやはりまだまだだな。ふぉふぉふぉ。』
悔しいにゃーーーーーー!く・や・し・い・に・ゃ・!
私はリフラルハンケチーフを取り出して噛もうとしたが
前回噛み切り過ぎたのか、噛む場所が一向に見つからなかった。
カチカチと行き場のない悔し噛みの音が虚しく空を切る。
『…ベルナデットよ、答えは見つかったか?』
私がどこからともなく放り込まれる大量の苦虫を一つ一つ丁寧に噛みつぶしているのには目もくれず Zektbachはベルナデットの方は向いて言った。
『物事に意味を求め過ぎてはいけない…彼が去った理由を探るよりも
全てを受け入れて信じる心を持てと言いたいのですね。あなたは一体――。』
Zektbachはベルナデットの言葉には何も答えず、振り返って私の首根っこを掴んで持ちあげた。
『全くお前はいつまで苦虫と戯れてるんじゃ、帰るぞ。ふぉふぉふぉ。』
Zektbachは力なくだらんとなった私を肩に乗せ
いつの間にか不死鳥になっているオスティヌスに乗り、私達はル・アビデを後にしたのであった。
振り返ると地上で2人の男女が抱き合っていた様に見えたのは
濃いもやがそう見えただけなのかどうかは分からなかった。

…でも私には確かに聞こえたにゃ。
『ありがとう』という声が。

さて、Zektbachも見つかった事であるし今回は安心して便りを読む事ができるにゃ!


Σは焼き肉が好きだと聞いたのですが・・・
あと、マタンは芋コロッケが好きだとか・・・
これって嘘?ただの嘘??
(精霊Ω)


マタンは城下町によく出て庶民的な食べ物を口にしているそうだにゃ。
どうやら彼女は豪勢な王宮料理よりも素朴な家庭料理の方が好きみたいだ。
町で口にした庶民的な料理を王宮内で自分なりに再現して調理し、騎士団に振舞っているとも聞く。
件の芋コロッケについては真偽不明だが、彼女のそのような性格からして芋コロッケは好きだと思うにゃ。
ちなみにΣの焼き肉好きは只の空耳であろう。


ゼクトバッハ様が最初に言っている
ノイグラード王国風ニシンそばって!?
アリア テ ラリアのどこにありますか!?
(冒険者のっくんより)


王国風ニシンそばで有名な店は私も常連であるノヴァリスタ中央広場にある
”ロワイヤル・カ・ナン”という高級料理店で最高の物を食べる事ができる。
この店はなんと動物用のテーブルもあり、ペットや私達猫にも最高の料理を食べさせる事で有名である。
予算は2000ガゼル~のはいそさえてぃな店だにゃ。
ところで、ニシンそばのルーツはマシノワにあるにゃ。
おりじなるのマシノワの味を好むのであれば、
ノヴァリスタの旧市街東門から入ってすぐのマチクーブという店が有名である。
この店はマシノワから伝来されたとする料理の専門店である。
こちらの予算は100ガゼル~と大衆的だにゃ。


こんにちは
私は今とても民族衣装に興味があります。
そこでニョア殿に質問です。
アリア・テ・ラリアにはどのような民族衣装がありますか?
あとTuriiのあの服は民族衣装ですか?
(魔道士Sizumaより)


代表的なものを紹介しよう。
まず、アゼルガットの民族衣装。
シャムシールの姿を想像してみたまえ。
彼女が着ているのはバラージドレスといってナセム踊り子の伝統衣装である。
動きやすく且つ女性の魅力を最大限に引き出している妖艶な衣装だにゃ。
他にもナセム族には様々な民族衣装があるが
基本的に女性の衣装は華やか、男性の衣装は無骨で質素という特徴がある。
これは古来からの女性上位社会からの流れであろう。 次にマシノワの民族衣装。
独特の素材と染色方法を用い、独特な紋様を施している服はこの国にしか見られないものである。
歴史学上ではシノワと言われている。
しかしシノワを形成している素材や染色技術はもはや失われており
完全な形で残っているものは数少なく、歴史資料としてのみ存在しているようだ。
過去にシノワを取り入れた前衛服飾家もいたが、民間に流行とはならなかったようである。
ノイグラード王国も民族衣装は土地によって様々存在するが
ここでは男性の伝統衣装トゥニカを取り上げるにゃ。
私が着ているノーブルカーマインやリアンが着ている服はトゥニカの一種である。
トゥニカは元々ノイグラード王国の前身となるトリスアギオン教義団の修行着であった。
建国後は貴族を中心に学者などに広まり、階級の高い文官を表わす服であった。
一般的な民間の礼服となったのはメリウス歴300年前後であろうか。
ノイグラードの男性は結婚や葬儀など正装が必要な時はトゥニカを着る慣例があるにゃ。

では、今回はこの辺でさらばにゃ!

――――――――――――ニョアの手記 57 ――――――――――――

(2009.09.09)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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