The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、ごきげんよう。ニョアである。

世のあらゆる”猫の手も借りたい”という願いに対して
私の華麗なる肉球を少しだけ貸していたら、いつのまにか忙しくなってしまったにゃ。

Zektbachがラタキア砂丘のオアシス集落の行商人から1ガゼルで望遠鏡を買ってきた。
1ガゼルの割には非常に華麗で豪華な装飾が施してあり、非常に遠くまで見える高級望遠鏡であったので
Zektbachに何故、1ガゼルしかしなかったのかを尋ねてみたところ
どうやら商人を口巧みに値切り、500000ガゼルもするシロモノを1ガゼルにしてもらったらしい。

またにゃ…また悪い癖が出たにゃ…

値切ったのではなく詐欺を働いたのは明白である。
恐らく口巧みに望遠鏡を借り、申し訳程度に1ガゼルを置いていったのであろう…。
私が説教をしようとするとZektbachは

『あの商人も自分の悪事が1ガゼルで売れたと思えばよかろう。ふぉふぉふぉ。』

盗品を売りさばく悪商人を騙すのは果たして正義なのか悪なのか
私がその答えを出すのは、まだ早いかもしれない。

ともかく、レンズ越しに見る冬の夜空が美しいのは変わらない事実であった。

さて、今日も君達の便りに答えていくにゃ!


マシノワの文献を持っているニョア殿に聞きたいことがございます
それはギジリという侍(?)の事です
豪華盤の絵本の中でも忽然と現れていますし華族委員とかも具体的に知りたいです
そして、クカルをはじめマルクトとの繋がりも
教えていただける範囲内で結構ですので教えていただけませんか?
(召喚士くくるかんより)

ギジリはアリア・テ・ラリアで一番謎多き男だにゃ。
年齢も出自も不明な上に、華族委員に入ったのもどうやら血筋からでは無いみたいなのである。
因縁調伏と恐れられた不思議な妖術を操り
秘密結社であるサザラギ機関や魔都エンカムイを作ったり
さらには100年以上は姿が変わらずに存在していたという言い伝えもある。
これだけ見るとまさに魔物のような存在である。
クカルはギジリが特別に可愛がっていた存在のようだが
マルクトを連れてきた事により、関係が一変したとサザラギの機密文書の記録には残っている。


こんにちはニョア殿。
自分は神話に興味があります。
ご存知でしょうが神話はだいたい世界がどのように誕生したかから始まります。
アリア・テ・ラリアでは世界はどのように生まれたのか教えてください。
(魔道士七鐘より)

神話上では『遠き昔遥かなる空より神の船が落ちてきて世界が生まれた』という言い伝えがあるにゃ。
しかし、その空船が落ちてくる前の星はどのような姿だったのかという疑問がニョアにはあるのだが
まだ解決しそうにないにゃ…。

私はマタン様の召使いになるのが夢です!
どうすればなることができるでしょうかっ!
(冒険者ノアール・ゾージェより)

召使いになるということは王室専属世話係になる必要があるのだが
これは王侯貴族や近衛騎士の家系でないと採用されないので、一介の冒険者はまず無理であろう。
料理の腕に相当な自信があるのであれば、王室専属の宮廷料理人になれば
マタンと接する機会が多くなるであろう。
しかしそれも相当な狭き門である。
君に勇気があれば、直接マタンに『召使いにして下さい!』と比類なき熱意を見せれば良いのだが
王宮は王国騎士団により厳重な警備がなされており
基本的に君のような冒険者はまず謁見が許可されない。
では、どうすれば良いか?
マタンは庶民的な料理を食べるのが好きであり、よく街にお忍びで現れると言う。
そこを狙うのが一番良いにゃ!ころっけにゃ!


Zektbach殿、ニョア殿、こんにちは。
新しい調べ、心から楽しませていただいております。
さて、ひとつ質問なのですが、最近私の周りでは、「カガクテキコンキョ」なる言葉をよく耳にします。
その名称が与えられると、急に多くの人が認めるようになるらしいのです。
ニョア殿はよく、「自分で考えることが大切」とおっしゃっていますが、
この「カガクテキコンキョ」なるものはどの程度信用してもよいとお考えでしょうか?
(学院生ゼノンより)

カガクは人間の脳が不思議で未知な物事に対して、精一杯考えて出した答えだにゃ。
その答えを元に今度は逆に、不思議で未知な物事を自らの手で再現してみるという事だと思うにゃ。
もしも人間の脳が別の方向性を持っていたら、
不思議で未知だと考えていた物事は、何ら不思議でなかったかもしれないし
別の答えが出ていたかもしれない。
人間の脳が引き起こす独自な自然に対する問題と答え合わせなのであろう。

人間がカガクテキコンキョにすがるのは、未知に対する恐怖と探求心
そして何事にも正確な意味と理由を必要とするところにあるかと思うにゃ。
答えは多くの人が納得するほど”正解”と変化するので
カガクテキコンキョは不思議を説明するのに最も正解に近いとされている。
しかし、それは人間独自に備わっているものなので
カガクテキコンキョは他の生物にとって真実では無いし、全く意味が無いかもしれない。
あくまで、自分で答えを探すことが大切だと私は思うにゃ。

新しい魔法の箱SIRIUSにてでた新しい音楽と物語『Raison d'être~交差する宿命~』の音の中に
『L'erisia(Primary Logic)赤き天使』の曲と似たような音が聞こえてくるのですが…。
(召喚士エレイスより)
ごきげんよう、Zektbach。
謎の少女ルエリシアについて私は今調べている。
そこで気付いた。ルエリシアの楽曲は電子音のようなメロディを共通して聴くのだ。
これはルエリシアの謎を解く一つのヒントとなるのではないか・・・―――――――?とな。
(学院生プレリュードより)

君達が気付いた音。それはおそらく正弦波と呼ばれている音であろう。
正弦波は非常に単純な音であり、あらゆる音は正弦波が重なってできていると言われている。
重厚なオーケストラも、複雑な現代音楽も全て正弦波に分解できるという事にゃ。
世界中のすべての音のはじまり。
そんな事を考えるとろまんちっくだにゃ…。

では、今回はこの辺でさらばにゃ!

――――――――――――ニョアの手記 62 ――――――――――――

(2009.11.11)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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