The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、ごきげんよう。ニョアである。

先日、猫仲間であるジンジャーペッパーに誘われて
彼の世界で行われる『コタツ・デ・マルク』という競技会に参加した。
この大会は文字通り、誰が一番kotatsuでmarukuなれるかを競うものだ。
競技は10匹づつ行い、それぞれがすたーとらいんに並ぶと合図が出され開始される。
目指すkotatsuは、すたーとらいんから直線方向に選手と同じ数だけ並べてある。
kotatsuに入るまでの時間、丸まった時の丸さがどれだけ正円に近いか
kotatsuの上に積み重ねられたmikanをどれだけ崩さずにいたかの三要素が競技点としてちぇっくされ
一番競技点の高かった者が優勝というわけにゃ。
すたーとだっしゅは重要だが、あまりに勢いがありすぎると
kotatsuに飛び込んだ時にmikanを崩してしまう。
勢いがなさすぎてもmarukuなるまで時間がかかりいい競技点が出せない。
又、それぞれのfutonの開き具合と置いてあるmikanの重さは違うので有利不利が存在している。

さあ、私の順番が回ってきたにゃ!
私は勿論華麗なる優勝を狙っているので、
迅速にkotatsuにかかっているfutonの隙間の開き角度と
積まれたmikanの大きさとばらんすを見極め、自分が最高速で入れる場所を誰よりも早く見つけた。

優勝はもらったにゃ!!

私は華麗に誰よりも早いすたーとだっしゅを決め、それに飛び込みmarukuなった。

…そしてほおばった。
ん?…ほおばった?

おいしいにゃ!
こ…これは幻のカルカン…よこてやきそば味ではにゃいか!

誰にもわたさないにゃ!!これは私のものにゃ!!

綺麗な正円で丸まりながら誰にも渡すまいとカルカンをしっかりと抱えこみ、私は幸せであった。

ん、何か違うにゃ…?




『優勝者、ジンジャーペッパー殿!』

結局私はkotatsuにすら入っておらず、競技失格となった。
…罠があるなんて聞いてなかったにゃ…。

どうやら誰よりも速くすたーとを決めた私はkotatsu方向から大きく反れたかーぶを描き
罠であるカルカン地帯へ猛スピードで向かっていたようだ。

カルカンの誘惑に負けないというのもこの競技のポイントであった。

ほおばったカルカン7缶分の代金は後でしっかり請求された。

よこてやきそば味は幻のカルカンだけに非常に高価であり
負けた上にお財布からはまるでチャントールの吹き下ろしの様なカラッ風まで吹く始末である。

…正直、私を今なぐさめて欲しい…

そう思い、君達からの便りを取りだして読む事にした。

初めましてニョア様、私はゆんです。
実は気になることがありましてお尋ねしたい思います。
『Raison d'être』でマルクトが着ていた女の子用?の可愛い着物やギジリさんが着ている豪華な衣装、
そして『Turii』でのクカルの服装のことなのですが、これらは全てマシノワの民族衣装なのでしょうか?
もし教えてもらえるのなら、お話出来る範囲でいいので教えて下さい。
(学院生ゆんより)


全てマシノワの衣装だにゃ。
クカルの服装はサザラギ機関の戦闘服みたいなもので
ギジリの服は高い位の者が着る貴族装束を彼なりにあれんじしたもの
マルクトの服は伝統的な山神に仕える巫女の衣装をクカルがマルクトに与えたものだ。
恐らく山神の御加護があるだろうと思い、渡したのだろう。
しかし、マルクトが実際にそれを着るのは大分後の話にゃ。

「交差する宿命」気になる箇所がたくさんありました。
クカルがマルクトを守っているようなところがありましたが、傷だらけでかわいそうでした。
ギジリはマルクトがいてはならない存在だと知っていたのでしょうか?
ギジリの剣が登場しましたね。
あと、マルクトのリボンがかわいかったです!
これからも楽しみにしています!頑張ってください。
(冒険者はるきちより)


クカルは明るく優しく、正義感が強く、非人道的な事は許さなかったというのは
サザラギの機密文書を見るとよく分かる。
ギジリは非情で冷たく合理主義という記述があるから
二人の関係は悪かったかと思われるが、クカルはギジリを尊敬して慕っていたようで
ギジリもクカルには他者に見せない面を出し、2人は兄弟の様に接していたようである。
クカルがマルクトをマシノワへ連れて帰った時も、ギジリは特に何も言わず
その世話をクカルに任せていたみたいなのだが
ある日を境に突然ギジリの態度が一変したようである。

こんにちは。初めて書きます。
ニョアさん、アリア・ラ・テリアの国々は私が知るところだと、大国ノイグラード、
シャムシールの故郷、アゼルガット、孤島ファラリエンしか申しておりませんが、
上の国々の他にはどんな小国があるのですか?
(星の騎士ロイより)


地図には記載されていないが、君の言うように小国は確かにある。
東南の大陸にあるダリシアンとディタニアの二小国、
モンテギューフィヨルドの北西にある自然自由主義のテラントア
ティア海の北に大陸があるのではという報告もある。
しかし何れも大国との外交は極めて少なく、既に亡国となっているかもしれないにゃ。
他にも国家とは言えないが、
古くからのしきたりにより自治権の強い都市や国の行政が行き届かない立地にすむ民族集団
巨大な船上で生活している海賊などが存在しているようだ。

ニョアさん初めまして、猫のエルですにゃん。
ニョアさんは華麗な剣舞を使って戦うと聞きましたが、
マクイルショチトルをその愛らしい肉球でどうやって持っているのでしょうか?
……両手で持っているんですか?教えて下さい。
(猫のエルより)


マクイルショチトルの柄は我が肉球にふぃっとするように作られているにゃ。
細かい構造はきぎょうひみつにゃ。
我が愛剣はとても軽いので、片手で華麗に剣舞ができるのだ。
みたまえ!この華麗なる動きを!

Zektbach様、ニョア様、こんにちは。

私の可愛がっていた猫が、もしかしたらそちらの世界へお邪魔しているかもしれません。
白黒のはちわれで金の瞳の猫なのですが、旅のどこかで、見かけてはいないでしょうか。
7年前にぼろ雑巾のような姿で地上に落ちており、どうしても放っておけず
連れて帰ったのです。
気まぐれで人を飼い主とも思わず、食事の時しか懐かないようなふてぶてしい
猫に育ってしまいましたが、家族でした。
ただのわがまま猫かと思っていたところ、不覚ながら最後の最後で術を
かけられてしまいました。
それは、自分の姿が見えなくなっても相手の記憶の中にいつまでも残り続けるという非常に高度な永遠の魔法でした。
この手紙と一緒に、あのコが大好きだったカルカンを10缶ほど持っていってもらう
ようにお願いしたので、もしもこの先どこかでそんな風貌の猫を見かけたら、どうか
渡してやってもらえませんか。そして、いつかまた姿を変えて私の元に帰って来るようにと伝えて下さい。
カルカンはかつお風味なので、よろしければニョア様も召し上がってみて下さいね。
(魔道士シャオシェより)


一つ先に謝っておかなければならないにゃ…。
私は君の便りにそえられたカルカンを、便りを読む前に8缶と半分ほど平らげてしまった。
君の可愛がっていた金目の猫であるが、恐らくアリア・テ・ラリアのどこかに存在する
ねこむらで今も幸せに暮らしているであろう。
ねこむらについては我が師匠、ピノノン島のポッチョイ老師が詳しく知っているので
君から預かったカルカンと、非礼を詫びる形で私のすぺしゃるこれくしょんである
カルカンにくてん味ととうふちくわ味を師匠に託しておくにゃ。

では、今回はこの辺でさらばにゃ!

――――――――――――ニョアの手記 63 ――――――――――――

(2009.11.18)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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