The Epic of Zektbach

ニョアの手記

冒険者諸君、ごきげんよう。私の名前はニョアである。
実に久しぶりとなってしまったが、私は元気である!

ニッポンも色々な大変な事に見舞われて、冒険者諸君の中にも元気を失っている人も多いと思う。
しかし、最も大事なのは今。今現在の瞬間を自分に悔いなく生きる事である。
それは人間をはじめ生物の個体の未来は常に不確定であるからである。
不確定な要素に巻き込まれた後、後悔しない為には常に現在を自分なりに大切に生きるという意識が大切である。
過去や未来で無く、今にゃ。今現在を大事にして欲しいにゃ!

さて、『The Epic of Zektbach -Masinowa-』が君達の手に届いてから月日が経ったが
沢山の感想を頂いて、私は大満足だにゃ!
繰り返しになるが、マシノワの話はゼクトバッハ叙事詩でも重要な部分であるので
諸君も考察を巡らし、アリア・テ・ラリアの謎を解き明かして欲しい。
マシノワには非常に重要な鍵が2つ存在しているが
まだまだアリア・テ・ラリアには驚くべき謎がある。今後に注目にゃ。

ところで、先日ある冒険者よりこんな書簡を頂いた。

こんにちわ
インターネットという不思議な世界で「ツイッター」なる
ものがはやっているそうですが、zektbach殿はやっていらっしゃるのでしょうか?
公開しているのならばぜひ教えていただきたいです。
(冒険者kirikoより)


私もその不思議な世界を知っている。
実は私もこの場所が不安定で非常に更新するのが難しいので
ついったーにアリア・テ・ラリアから扉を開こうかと考えた事もあったが、
冒険者諸君はどう思うかにゃ?
その不思議な世界であれば、私はアリア・テ・ラリアの情報を君達にどんどん伝える事ができるかもしれない。
諸君の意見を聞いて決めようと思っているにゃ!

さて、今日は久しぶりに君達の便りに答えていくにゃ!

我輩は猫なのにゃ!
ニョアとやら、我輩はいつも不思議に思っているのにゃ。
地図にはガルキア大陸とエジ―ク大陸があるにゃが、ガルキア大陸の南は何なのにゃ?
ファラリエンより南のあの、島というにはやや大きい島のことにゃ!
ニョア殿の手記には他の大陸や島のことは書かれているにゃがあの島の事はまだ何も書かれていないのにゃ……!
我輩が考えたところによると、あそこにはきっと素晴らしいカルカンがあるのもへ!! 
たとえば……我輩の大好きな、ハトの丸焼き味とかにゃ……(ごくり
というのは可愛いおふざけにゃ。
あの島にはきっと我輩どころか世界中の学者も知らぬようなヒミツがあるに違いないのにゃ。
知っているなら教えてほしいにゃ、お礼に我輩秘蔵のカルカンを幾つか進呈しようにゃ! 
味はそちらのご自由に、にゃ!
教えてくれなかったら最高級カルカンをニョア殿の前で食い散らしてやるにゃ。
(猫の吾輩より)


まず第一に、アリア・テ・ラリアの中でハトの丸焼き味などと軽率に発言するのは控えた方が良いにゃ。
アリア・テ・ラリアにはおそろしい地獄耳を持つおそろしい鳩が存在する事を忘れずに…。
と、時すでに遅く君はもうアリア・テ・ラリアに存在しないかもしれないが…。
質問の島の事だが、それはル・アビデの事かにゃ?
ル・アビデにはこういう古の神話がある。
種族を越えて仲むつまじかった2人の男女にある時妖精がささやき、
2人は今までの仲の良さが嘘であったかのように豹変し、険悪な間柄になり
それによって多くの悲劇が生まれた、と。
神話であるので、どこかのロマンチストが謎多きこの島に想いを馳せて創作した可能性が強いが
確かに以前私がこの島をベルナデットと訪れた時、争いに使われたと思わせる謎めいた建造物が数多くあった。
この神話の作者は恐らく、かつてこの島で2つの集団の対立があったことは確信していたのだろう。
その争いを叙情的に神話として表現したのではないだろうか。
しかし、残念ながらその争いが具体的にどういうものであったかは
今や誰も知らないし、私も本格的にル・アビデを調査してみないと分からないにゃ。

こんにちは、ニョアさん。
わたし、新たな世界を開拓したくて詩人になりましたの!ニョアさんにわたしの詩をきいてほしいの!

あなたの瞳は~ らら~
まるで石のように~ かったいわ~
それはとってもね~ らら~ かったいの~
あなたの唇は~ らら~
まるでヘドグロピンのように~ あっかいわ~
それはとってもね~ らら~ あっかいわ~
あなたの肌は~ らら~
まるで白樺の木の~ 皮膚みたいね~
それはとってもね~ らら~ 皮膚みたいね~

……ふふ、どう?
婚約者には『鳥が空からぼろぼろと気絶して落ちてくるような歌だね』って誉めてくれたの。
もう、とっても優しい人なのよ。 鳥も私の歌に聴き惚れ
て空から落ちてくるようだなんて……嬉しいわ。
さ、本題なのよ。
婚約者はそれと同時に『もっと勉強したら良くなるよ』って言ってくれたの。
熱を出しながら言ってたのよ……心配だからたくさん歌ってきたわ! 
今度ニョアさんにも聞かせてあげるわね、遠慮しなくていいのよ。 
たっぷり歌ってあげるから。
それでね、私、たくさん歌の勉強がしたいから、まずこの国で流行りの歌劇や音楽を教えてほしいの。
(詩人リーゼロッテより)


君からは個性的なオーラというかなかなか独特の感性を感じるにゃ。
もしかしたら将来アリア・テ・ラリアいちの詩人リーゼロッテと言われる日が来るかもしれない。
さて、歌はアリア・テ・ラリアでも人々の生活と密接である。
ノイグラード王国の多くの聖歌や労働から生まれる炭鉱歌や農業歌、酪農歌、町の人の生活の上で生まれた町人歌など
地域と密接な歌が多い。多くの流行り歌は生活を楽しくしたり物事を効率よりおぼえる為に生まれた事が多い。
それとは別に芸術都市のローゼンハイムでは若い音楽家が神話や伝説を題材とした叙情的な歌を数多く生み出している。
有能な若い音楽家は王宮で演奏を披露したり、国から多くの援助を受けたりもしている。
しかし、歌を人の心を扇動するという理由から国を乱すような曲を作る芸術家は厳しい処罰を受けているという暗部もある。
流行り歌というのと意味が違うが、誰もが知っている歌といえばやはり『浄化の祈り』だにゃ。

俺はス……デイビット。 普通の人間だ。
猫にしては博識と名高いニョアに聞きたい事がある。
どうやらそちらには、俺と同じく「蛇」を彷彿させる人物および組織があるようだな。
俺の居た場所にも同じ「蛇」を名乗る者が俺を含め複数人居た。 
俺達の関係は……語ると長いが、要約して簡単に言ってしまえば親戚関係にある。
そちらの「蛇」達は関係性があるのだろうか?
ついでにこれは未確認だが俺とよく似た声の者が居るという話を聞いたが……これは事実なのか。

……ところで、そちらに段ボールはあるのだろうか?
(忍者デイビットより)


蛇は一匹でいい、ビックボスは一人で十分だ!
…とは言っても、蛇を彷彿させる者が多くいるのも事実にゃ。
蛇神人のギジリ、サザラギ団、アギオナ機関もそうだ。
空舟の遺跡にも蛇を彷彿させる紋章が存在するといわれる。
話が少しそれるが、人は何故昔から蛇を崇拝もしくは、邪悪の象徴とするのか。
蛇は西洋では主に諸悪の根源とされ、ニホンでは古代の女性蛇巫の存在が示すようにあらゆる祭事の根源となっている。
他の動物と明らかに違う形状を持つという事もあるが、面白い解釈を1つ紹介する。

カール・セーガンという人物が著書の中で
『人類は生物進化の最終段階にいるが、そうした人間の脳の中には当然その進化途上の各段階の生物であった時の部分もくみ込まれている。
つまりR複合体とよばれる脳の一番奥の部分は恐竜の脳の働きをしている。
つまりそれは人間の脳の中には明らかに恐竜という古代生物が生きているという事である。』
と言っている。
もしかすると蛇その他の爬虫類に対して人類が懐き続けていた崇拝と嫌悪、あるいは畏怖は、
我々の脳の最奥部に潜む恐竜に由来するのだろうか。
それは人類の遠祖であると同時にもっとも恐ろしい敵でもあった。
蛇に対する感情は、一種の先天的反応とも考えられるかもしれない。

君がよく好んで使う段ボールは、アリア・テ・ラリアには存在しないが
何故かZektbachが数多く所有していたと思うにゃ。
以前、何に使うか問うたところ、一言
『ん、これか?見ての通り寝床じゃよ。』
と言っていたにゃ。

ヨア・・・最近見かけませんね・・・。
この人は重要人物ですか?
資料集にも載ってないものでよくわかりません・・・。
(詩人ぽっぽちゃんより)


重要人物であるがゆえ、なかなか姿を出さないのだ。
姿をあらわさないから、色々臆測によりいじられるのだ。
君達が思っているヨア像、きっとそれは間違っている。

ニョア殿!
「オリエンタル樽味噌ロジー」とは一体何なのでしょう。
トンカツにかけると美味しいアレのことですか?気になって昼しか眠れません。
(猫のみっきぃより)


そんな味噌知らないし、いらないにゃ。
昼寝してないでちゃんと勉強するにゃ。

自分は様々な世界を旅している者である。
アポカリプスと蛇神について質問したい。
上記の2つを直訳するとアポカリプスは「黙示録」蛇神は「ゾンビ」
・・・・となるのだが
Zektbach殿、このまま理解して良いのか?
(魔道士ゆさより)


だめにゃ。

ニョアさんの尻尾を上、上、下、下、左、右、左、右の順で引っ張ったあと、 耳、ヒゲの順に引っ張ると、何か起きますか? (元老院ゴランノス・ポンサーより)

ああ、起きるとも!!
私の華麗なる剣舞により、君に身に大いなる危険がにゃッ!!!

こんにちはゼクトバッハさんニョアさん。
ゼクトバッハさんの作り上げるこの幻想的で魅力的な世界にどっぷり嵌まり結構経ちました。
当初数学が大嫌いだった私ですが、2章の影響で数学を頑張って理解してみようと思い、
とりあえず数に心を開いてみたらとてつもなく面白い事に気づき、今では数学がすっかり大好きになりました。
他にも哲学や語学に歴史、神話などを勉強する度アリア・テ・ラリアとの共通点などを見出し、よりその世界に興味
がわき、考察に使うためにも知識が深まっていきました。
支離滅裂でまどろっこしい文になってしまいましたが、簡潔に言えば「知識を広めるきっかけを下さってありがとう
ございました」です。これからも自由にちまちま勉強しながらも考察を続けていきたいと思います。
(冒険者いかより)


非常に嬉しい言葉である。ありがたいにゃ。
Zektbachが何故吟遊しているか、それは君のように様々な物事に興味を持つきっかけでありたいと考えている事が大きいのである。
一見とっつきにくい難しい学問であっても、幻想的で魅力的に表現すれば興味を持てると私とZektbachは確信している。
だから、君が書いてくれたような書簡が届く事はとても嬉しい事にゃ!

はじめまして。踊り子のたけのです。以後、お見お知り
を。単刀直入に聞きます。星の民は男ですか?女ですか?
それとも、男をも女をも超えた存在ですか?
(踊り子たけのより)


意味合いが異なるが、チキュウの遺伝生物学の書物でこんな事が書かれている。

ニゴロブナという魚はメスの個体しかおらず、オスの精子無しに卵がかえる。
生まれた幼魚はすべてメスとなり、世代が未来へ引き継がれてゆく事が確認されている。
哺乳類でさえ本当は性がなくても子孫が残せる。

さて、これは研究者つまり人類からの視点の文章である。
これは外側からの視点、メタ視点なわけである。
メスの個体しかいないニゴロブナの立場で考えると、
ニゴロブナは『我々に性別があるブナ!』と言うだろうか?
つまりそういうことにゃ。

では、今回はこの辺でさらばにゃ!





――――――――――――ニョアの手記 97 ――――――――――――

(2011.06.17)


The Epic of Zektbach -FRAGMENTS OF ARIA TE'LARIA-

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